【2023/06/04】英検準一級を受けてきたので、答え合わせと自分で解説③【大問3】

さて、毎回得点率が安定しない大問3の答え合わせと簡単な解説をやっていこう。

 

<The Chicken of Tomorrow>

(32)1 〇

main emphasis was on ~の部分がちょっと解釈に迷ったけど、強調を置くって感じでonとセットで覚えれば問題ないね。

A breed of a pet animal or farm animal is a particular type of it. For example, terriers are a breed of dog.

breedの意味を今ちゃんと知る。

選択肢は1が明らかに正解で、3だけもしかしたら迷うかもって感じだけど、only poorがeat chickensとは言ってないのでバツだと分かる。

 

(33)2 〇

第二段落は問題なく読めたが、選択肢がちょいむずい。3を△にしてあり、試験中に2と3で悩んでいたことを思い出す。でも今改めて読み直すと、3は明らかに違う。何故ならchicken farmsはwent out of businessしてないのだから。でも悩んだ理由はそれじゃなくて、2もそーなの?って感じだからだ。egg productionにfocused onしてたことがneed to create a chicken that was more suitable for producing meatにつながったんじゃなくて、the growing availability of meat such as pork and beefが原因だよね。第一段落の内容も関係してくる感じなのかな。まぁ、消去法で2が正解ってことは間違いないんだろうけど。

 

(34)3 〇

To confine sth to a particular place or group means to prevent it from spreading beyond that place or group.

confineは何となく意味を取ることはできたけど、曖昧だったので復習。

選択肢は124がどう見ても間違っているため、3が正解。

 

<Discipline in American Schools>

(35)2 〇

Discipline is the practice of making people obey rules or standards of behaviour, and punishing them when they do not.

disciplineは規律って意味で覚えてたけど、methods of disciplineで規律の方法? ん? ってなったので、一応調べなおす。合ってた。ちょっと日本語と英語の使い方に齟齬がある感じなのかな。齟齬っていうか、なんていうか、よくあるやつね。

 

そして、出ました。第一段落最後の文が、試験中上手く訳せなかったんだよね。そして今も訳せないっていう。Bing AIに聞いて、やっとわかった。

Recent psychological studies, however, have determined that

ここまではよし。問題はここから。

 

as effective as punishment may be in bringing peace to the classroom temporarily,

これはas effective asが倒置されてるのと、as effective asの比較対象が一つ不足していること、in bringing peaceのinがeffective inとつながってること、などが複雑に絡み合ってることで、わかりにくい文章になっている。

 

punishment may be as effective as in bringing peace to the classroom temporarily,

これが本来の順序だけど、as effective asを強調するために先頭に置かれており、なおかつ比較対象が省略されている。

多分だが、punishment may be as effective as (reward) in bringing ~っていうのが正しいと思う。「一時的には、罰は褒美と同じくらいクラスに平和をもたらすのに有効だが、」という意味になる。

 

effective inの例文としては、

Homeopathic treatment can be effective in treating virtually any illness.

などがある。訳は「ホメオパシー療法?はほぼ全ての病気に有効である可能性がある。」かな。ホメオパシーがどんなもんか知らんけど。

 

で、次の文がこれ。

it can intensify the very behavior it is intended to correct when used continually over an extended period of time.

「(罰が)長い時間継続して使用されると、それ(罰)は、それ(罰)が正そうとしているまさにその行動を激化させる可能性がある。」

直訳だとこんな感じか。the veryで「まさにその」を意味するのは、知ってないと訳せないね。はー、すっきり。

 

解答としては2以外は文中に述べられていないので、2が正解となる。この最後の文を頑張ってなんとなく意味を推測したことで、正解できた。

 

(36)3 〇

If you adopt a new attitude, plan, or way of behaving, you begin to have it.

採用するって意味しか知らないadoptを改めて調べてみる。まぁ、採用するで包含できる感じだね、やっぱり。

 

If you describe sb as tolerant, you approve of the fact that they allow other people to say and do as they like, even if they do not agree with or like it.

tolerantの意味は知ってたけど、その使い方を知らんかった。

They need to be tolerant of different points of view.

「彼らは様々な見解に対してtolerantになる必要がある。」

be tolerant of ~の形なんだねー。

 

A substitute is sth that you have or use instead of sth else.

subsutituteが名詞で使われることをそんなに知らなかったので一応。

 

If sb or sth pleases you, they make you feel happy and satisfied.

出ました。これが試験中分からなかったんだよな。pleaseの動詞ってどういう意味なのか。なるほど、喜ばせる的な感じね。

 

選択肢は3が正解。最後の一文と同じこと言ってるね。2がまた、厄介な単語、pleaseがあって、そのあとに見慣れないtoという前置詞があるが、多分これはforみたいな意味に捉えていいと思う。「他の人々にとって、喜ばしい(望ましい)ような行動をする必要性がless aware of...」という風に訳せるか。ちょっとless aware of をどう訳そうか悩んで、良い日本語が浮かばなくて諦めたけど。でも何となく意味わかるからいいよね。

 

(37)1 〇

profrontal cortex: 前脳前皮質

うん、日本語でもわからんね。

他はおk。

選択肢に行こう。2番、functionは動詞でもあるんだね。知らなかったよ。

If a machine or system is functioning , it is working or operating.

1と4でワンチャン迷うが、1が完全無欠に正しいので1が正解となる。4はpermanentlyとかそんな話は文中にないもんね。

 

<Robert the Bruce and the Declaration of Arbroath>

さて、一番の難関。最終問題が来ました。これがやっぱり一番悩んだよね。折角だから、この問題は全部日本語に訳していこうかな。

(38)3〇

「1286年、スコットランドアレキサンダー三世の突然の死は、貴族間での権力闘争を引き起こし、それはほとんど内戦にまでつながった。この問題を食い止めるため、イングランドエドワード一世は新たな為政者を選択することを求められた。エドワードはスコットランドを完全に支配することを野望として抱いており、新たなリーダーが彼に忠誠を誓うという条件でこれに了承した。彼はJohn Balliolという名の貴族を新王として選んだが、イングランドの絶えない内政干渉が原因で良好な関係は長く続かなかった。ターニングポイントは、イングランドのフランスとの諍いで、エドワードがスコットランドに兵力供与を強制した時だった。Balliolは代わりにフランスと同盟を結び、エドワードはスコットランドを侵略してBalliolを負かし、王位を簒奪した。」

 

When sb makes a pledge, they make a serious promise that they will do sth.

Resentment is betterness and anger that sb feels about sth.

If sb or sth exerts influence, authority, or pressure, they use it in a strong or determined way, especially in order to produce a particular effect.

 

分からなかった単語は三つだけ、だけど試験の時には、やっぱりそういうところが響いて、完全な理解には程遠かった。

上の訳は大分意訳したところもある(resentment soon grewとか)が、意味は完璧に取れた。

さて、選択肢に行こう。

 

If sb tricks you, they deceive you, often in order to make you do sth.

 

1番のtrickの意味がちょい曖昧だった(日本語そのままって感じではないかなぁ?)のと、4番がややthat後の意味を取りにくいけど、3が正解。ambitionの一文だけでも読めてれば正解できるかな。

 

(39)4〇

スコットランド人の貴族、ロバート・ブルースはインドランドの支配から逃れようと相対した。ロバート――彼の父は王位を狙うBalliolの政敵の内の一人であった――は政権を掌握し、反乱軍を率いてイングランド軍をスコットランドから追い出した。ロバートは1306年にスコットランド王として君臨し、国民からは凄まじい支持を得ていたが、ローマカトリック教会教皇を怒らせた。彼はイングランドと和平を結ぶという教会の要請を無視するだけでなく、王位に就く前、神聖な場で、王座に対し最も近かった政敵の命を奪ったのである。」

 

If you enjoy sth such as a right, benefit, or privilege, you have it.

If sth angers you, it makes you feel angry.

 

enjoyってそういう意味もあるんだ、angerは主語が怒るのではなく、目的語を怒らせるって意味なのね、とか、改めて訳してみると意外と知らないこともあった。あとは、take sb's lifeで人の命を奪う、だとか(この文章ではtake the lifeだが、意味は同じ)、place of worshipは教会とかの宗教的に神聖な場、という意味っぽいことを学んだ。

 

さて、選択肢だが、いや、その前に、Robert the Bruceってちょい分かりにくいね。一人の人の名前なんだね。歴史について詳しければ、これ、英語ほとんど読めなくても分かる問題なんだなぁって、今調べて理解した。

 

1は、his lack of political skillsなんてことは言われてないので、×。

 

2は、ちょっとdisagreementって何だっけ、って思っちゃったが、最後の部分で、caused many Scottish people to stop supporting himとはなっていなかったので、×。

Disagreement means objecting to sth such as a proposal.

 

3は、make it thatにlikelyが訳しにくい。

make it that = cause it to be the case that

You use likely to indicate that sth is probably the case or will probably happen in a particular situation.

調べると、こういう意味らしいので、つまり、The religious differences between Scotland and Englandが、likely = probably、caused it to the case that Scotland would be attacked again.ということになるようだ。うーん、最後のwouldがよくわからんね。これは自制の一致のwillの過去形という解釈でいいのかな。だとしたら、「スコットランドがまたしても攻撃されるだろうという事実(事件)を引き起こした」みたいな感じになるのかね。まぁ多分そうだろう。じゃあ、againで攻められてはないので、×。

 

4は、正直これも曖昧なんよね。絶対に〇とは言い切れない。でも、彼(ブルース)が権力を得るためにしたことが話題にはなってたし、それが教皇を怒らせたことは確か。ただ、それがイングランドからの安全を得るために必要だった。とは、明確には文中には書かれていない。まさかの次の段落を読めば書いてあるとか? それとも教皇と仲良くすればイングランドは攻めてこれないというのは、歴史を知ってれば当然の事実ってことなのかな? 何となく釈然としないが、消去法で4が正解だろう。

 

この問題はかなり最後まで迷って、一旦writing partを終わらせてから、また戻ってきて、結局4にした。消去法で。よかったー。

 

(40)2〇

スコットランド政府は、教会の同意なしでは、国は国際的に孤立し、脆弱なままであるということを分かっていた。スコットランド独立に対する国際的な承認は、もし国がイングランドのような強国の陰で存在するとするならば、特に重要であった。イングランドは撤退したにも関わらず、ロバートを正式にスコットランド王とは認めていなかった。1320年、スコットランドで最も力のある貴族たちが、今日ではthe Declaration of Arbroathとして知られている文書を作成するために集まった。それはスコットランドの独立を周知させ、時の教皇に、ロバートを国の支配者として認めることを要請するものだった。その年の終わりに貴族らが受け取った返答には、しかしながら、宣言はそもそも有効ではない、ということが書かれていた。教皇イングランドに、スコットランドと平和的解決をするように迫っていたにもかかわらず、スコットランドの要請を拒否しただけでなく、推薦なしの独立を正当なものだとしなかったのだ。しかしその数年後、その宣言の影響のおかげで、教皇はロバートと彼の王位を認めた。それは、平和条約によってスコットランドが、ついにイングランドの脅威から逃れた後のことだった。」

 

Leadership is also the people who are in charge of a government or group.

recognition: agreement that sth is true or legal

mighty nation: 強国(意外とぱっと日本語訳思いつかないもんだね)

fail to do: 「If you fail to ~」を「失敗」という単語で訳すと不自然になりやすい - 翻訳ラジオ (traradio.com)

(fail to doは単にdo notという意味で使われることもあるらしい。知らなくて、何か変な感じだなーと思ってたら、丁度めちゃくちゃ分かりやすい記事に出会った。)

If people proclaim sth, they formally make it known to the public.

later in the year = later this year: その年の後半

If you confirm sth that has been stated or suggested, you say that it is true because you know about it.

 

さっきの39の選択肢の問題の答えがここで出ました。教会の同意(the church's recognition)なしでは、国際的に不安定な状態である、と。それは、イングランドからの安全が保障されないことにも繋がるってことになる。

 

さて、脱線したが、40の選択肢に移る。

1は、真反対のことを言っているのでバツ

If sth is a priority, it is the most important thing you have to do or deal with, or must be done or dealt with before everything else you have to do.

2は、文中に一致する箇所があるので正解。

3は、スコットランド教皇に援助(というかrecognition)を求めたかもしれないが、それにより平和条約が危険にさらされたわけではない(そんなことは書かれていない)ので不正解。

4は、ちょっと正解に見える。でも、教皇が最終的にロバートを認めたのは、was able to achieve enough international recognitionからではなく、イングランドと平和条約を結んだからである(ほかにも理由はあるのかもしれないが、それしか書かれていないので、基本的に書かれていないものはバツ候補にすべき)ので、バツかな。

 

この問題むずかった。もしかしたらこの2番という選択肢も間違っているかもしれない、って疑惑が残るほどに。試験の時も、一度2の選択肢をないな、とバツで線を引いた跡がある。んで、読み直して、やっぱり最終的に消去法で2に決まった。

 

 

(41)2〇

「今日では、アーブロース宣言はスコットランドの歴史の中で、最も名高い文書の一つである。ある歴史家はthe US Declaration of Independenceにインスパイアされたものだと主張しているが、その証明はできていない。しかしながら一般的に学者たちは、アーブロース宣言をとても歴史的に重要な出来事にせしめているものが、王は、スコットランド国民の承諾ある場合のみ支配してもよいという主張である、ということに賛同している。特に、貴族らはこの文書を、彼らを裏切った為政者を追いやるための彼らの権利として大胆にも利用した。ある意味では、この文書は、国の為政者とその国民の間での契約の、先駆け的事例であった。その契約において、支配者は、人々が自由な社会で生きられるように保証する責務を持っていた。」

 

A celebrated person or thing is famous and much admired.

Sth that is historic is important in history, or likely to be considered important at some time in the future.

 

assertion: a positive statement, usually made without an attempt at furnishing evidence.

If you furnish sb with sth, you provide or supply it.

attempt(V) to do or doing = attempt(N) at doing(An attempt to vs attempt at | WordReference Forums

 

中々一筋縄ではいかない文章だったが、何とか訳せた。assertionとか、furnishingとか、わかりにくい英単語がたくさんあったね。furnishingについては文中には載ってなかったけど。

 

最後の選択肢、質問は、アーブロース宣言の解釈の一つ、一般的なものはなんですか、というもので、これは文中にしっかりと乗っていた。

1は、ロバート限定の話ではなかったのでバツ

2は、最後の文章の内容と一致するのでマル。

3は、確かに、貴族とスコットランド王の間で色んな諍いがあったのかもしれないけど、それがアーブロース宣言の中で重要な内容ではないのでバツ。scholars once believedってところが明確に間違い。

4は、そんなことは書いてないのでバツ。別に王とか女王がいるとダメだとは言っていない。

Sth that is beneficial helps people or improves their lives.

 

正答<大問3>

123 231 3422

 

正答<全部>

<大問1>

page3: 311123214

page4: 424111332

page5: 4114423

<大問2>

342 321

<大問3>

123 231 3422

 

正解率<大問3>

10/10 100%

うお、凄いぞ。全問正解なんて練習で解いたのも含めて初だ。

 

正解率<全部>

<大問1>

21/25 84%

<大問2>

6/6 100%

<大問3>

10/10 100%

 

<全部>

37/41 90%

過去最高得点率かもしれない。

でも大問1で満点取るには全然まだまだな気がする。色んな単語と熟語がありすぎて、覚えきれないし、そんなガチで覚えようという気にもならない。何より心配なのが、リスニングと、二次試験のスピーキングだ。

 

次回はリスニングの答え合わせといきたいところだけど、音声はあるかな? いつウェブサイトに追加されるんだろうか。

 

<英検公式の解答が出たので、追記>

2023-1-p1kyu.pdf (eiken.or.jp)

 

一応自分の答え合わせで全部合ってたようなので安心。